こんなお悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
最近では各お菓子メーカーから「高カカオチョコレート」と呼ばれる美容面や健康面の効果を期待する商品がたくさん並ぶようになりました。
そんな人は、ぜひこの記事読んで、迷わずおいしく効果的に「高カカオチョコレート」を購入してください(*'▽')
結論からお伝えすると、
- 高カカオチョコレートには正式な定義や基準はない。
- 一般的に「高カカオ」とうたっている商品は「カカオ分が70%以上のもの」を示す場合が多い。
- 高カカオチョコレート選ぶときはカカオ分72%がお勧め。
- 食べるときのポイントは
・1日25g程度食べる ※カカオポリフェノール635mg
・4週間以上食べ続ける - 高カカオチョコレートに期待できる効果は
・血圧の低下
・動脈硬化の予防
・美肌効果
・認知症予防
・便秘の改善
では、詳しく解説します。
高カカオチョコレートの定義とは何?
チョコレート類の表示に関する公正競争規約というものがあります。
この規約の内容は、消費者が商品を選ぶときに不利益がないように、また、それを扱う事業者間が公正な競争(商品の統一基準での表示、誇大表示防止など)ができるようにと、各業界がいろいろな商品について、それぞれの実態に合ったルールを決めてまとめたものです。
そしてこれは、消費者庁及び公正取引委員会が認定している規約です。
では、先に「チョコレート」の定義について説明しますね。
公正競争規約には、こう書かれてあります。
この規約において「チョコレート」とは、チョコレート生地のみのもの及びチョコレート生地が全重量の60パーセント以上のチョコレート加工品をいう。
引用元:一般社団法人
これが何を示しているかというと、 「高カカオチョコレートと表記するための明確な定義や基準が存在しない」ということです。
巷で当たり前のように目にしている「高カカオチョコレート」ですが、日本ではカカオ分が何%でも「チョコレート」という括りでしかないってことなんです。
この事実には、正直、調べてびっくりの結果でしたが、国内外の各メーカーが「高カカオ」とうたっている商品は「カカオ分が70%以上のもの」を「高カカオ」として扱っているのが実情のようです。
ちなみに普通のチョコレートのカカオ含有率は30~40%とのことです。
なので、もし「高カカオチョコレート」の定義を文章化するとしたら
「カカオ分が70%以上で、チョコレート生地のみのもの及びチョコレート生地が全重量の60パーセント以上のチョコレート加工品」
というのが適当なのかもしれません(*^_^*)
高カカオチョコレートを探すときはこの定義を頭に入れて売り場へ行きましょう!
次は「結局、カカオ分何%を選べばいいの?」という疑問について説明していきます。
高カカオチョコレートをスーパーで選ぶときのポイントは?
おすすめはカカオ分72%のチョコレートです
食べるときのポイントは
- ・1日25g程度食べる (カカオポリフェノール量635mg)
- ・4週間以上食べ続ける
上記は愛知学院大学と菓子メーカーの明治が「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」という実証研究で、被験者が健康効果を出した時の摂取条件です。
この論文のなかで『カカオ分72%のチョコレートを使用した』と書いてあるので、信憑性は高いと思います。
ここで注意してもらいたいのが、あくまでも健康効果に影響があるのは「カカオポリフェノール」という成分です。
一般的に「カカオ分の割合が高い=カカオポリフェノールの量が多い」となっています。
なので、カカオ分の割合が高い商品を購入した場合は、カカオポリフェノールの量が635mg程度になるように食べる量を調整するということが重要です。
なぜかというと、まずは高カカオチョコレートには脂質量が多いことが挙げられます。
摂り過ぎは肥満の原因になります。
また、タンニンやカフェインの量も多く、食べ過ぎは鉄の吸収を抑えたり不眠や頭痛を引き起こしたりと、健康に影響を及ぼす可能性があります。
高カカオチョコレート1日の量の目安が分かるように、共同研究者の明治さんの商品について「カカオ分とカカオポリフェノール量の一覧」を紹介しておきますので、購入の際の参考にしてくださいね(^^)
商品名 | カカオ分 | カカオポリフェノール量 |
ミルクチョコレート | 35~40% | 354mg/1枚50g |
ブラックチョコレート | 35~40% | 640mg/1枚50g |
ハイミルクチョコレート | 20~30% | 204mg/1枚50g |
チョコレート効果72% | 72% | 127mg/1枚5g |
チョコレート効果86% | 86% | 147mg/1枚5g |
チョコレート効果95% | 95% | 174mg/1枚5g |
引用元:明治株式会社HP Q&A
こちらの記事は、高カカオチョコレートの先駆けである「森永製菓のカレ・ド・ショコラ【カカオ70】」の栄養素について書いてあるので、興味がある人はお読みください(*^_^*)
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高カカオチョコレートの効果に期待できることは?
カカオの成分で注目されているものは2つあります。
カカオポリフェノール
まず1つ目は「カカオポリフェノール」です。
ポリフェノールは、自然界に5000種類以上あると言われていて、その中でも代表的なものが「カカオポリフェノール」なのです。
それを多く含む「高カカオチョコレート」を食べることで期待できる効果が、次のようなことだと言われています。
血圧の低下
カカオポリフェノールを摂ることで血管の炎症が軽くなり血管が広がると、血液の流れが良くなるという作用が起こります。
これが血圧を低下させることにつながるようです。
特に高血圧の人が大きく血圧が下がるという理想的な研究結果が示されています。
動脈硬化の予防
カカオポリフェノールには、動脈硬化の原因である悪玉コレステロールの酸化を抑える働きと血管をしなやかにする作用があります。
ポリフェノールの量が増加すると、善玉コレステロールも増加するため、動脈硬化の予防になります。
美肌効果
カカオポリフェノールの抗酸化作用により、しみやそばかすなどの原因になっている活性酸素が除去され肌のダメージを保護します。
しみやそばかすが気になっている人には、韓国コスメで今話題の「シカクリーム」もオススメです。
植物由来の成分で肌にやさしく「損傷した肌の再生効果が期待できる」と話題沸騰中の商品なので、要チェックです!
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認知症予防
カカオポリフェノールの摂取により、脳血流量が上昇することがわかりました。
脳血流量が上昇すると、認知機能テストのスコアが上昇することが報告されています。
これらの調査から、高カカオチョコレートの摂取により、認知機能を維持できる可能性が期待できます。
カカオプロテイン
2つ目は「カカオプロテイン」です。
私たちが良く耳にする「プロテイン」というのは大豆タンパク質です。
「カカオプロテイン」とはその名の通り、カカオタンパク質のことを指します。
便秘の改善
カカオプロテインは「難消化性タンパク質」という特殊な構成をもったタンパク質です。
消化酵素を用いても分解されにくい性質により、通常は小腸で消化吸収されるものが、そのまま大腸まで届くようになります。
大腸まで届いたカカオプロテインは腸内細菌のエサになると考えられ、腸の蠕動(ぜんどう)が促され整腸作用を及ぼします。
また、大腸まで運ばれたカカオプロテインが「便の基」になることで「便のかさ増し効果」が加わり、さらに便通の改善効果が期待できるといわれています。
まとめ
- 高カカオチョコレートには正式な定義や基準はない。
- 一般的に「高カカオ」とうたっている商品は「カカオ分が70%以上のもの」を示す場合が多い。
- 高カカオチョコレート選ぶときはカカオ分72%がお勧め。
- 食べるときのポイントは
・1日25g程度食べる ※カカオポリフェノール635mg
・4週間以上食べ続ける - 高カカオチョコレートに期待できる効果は
・血圧の低下
・動脈硬化の予防
・美肌効果
・認知症予防
・便秘の改善
日本で食べられているチョコレートの約7割がバレンタインの時期に売れるとのこと。
頑張ってきた自分へのご褒美チョコもお忘れなく。
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たくさんの種類が店頭に並びますが、健康効果の高い「高カカオチョコレート」を迷わずゲットしてくださいね!(*^_^*)