安い値段で誰でも手軽に手に入る「貼るカイロ」。
こんなお悩みを解決していきます。
結論からいうと
- 基本的に太い血管、ツボがある場所に貼るのが体を温かくするのに効果的
- 効果的な部位は「首」、「背中」、「お腹」、「腰」、「足」
- 目的に合わせて貼る位置を変えることで最善の効果が得られやすい
- 効果的な位置に貼っても「低温やけど」を起こす可能性があるので使い方に注意が必要
では、さっそく詳しく解説していきます。
貼るカイロはこちらから♪
貼るカイロは体のどこに貼るのが効果的?【主な位置 5ヶ所を紹介】
太い血管に貼る理由は、血液が多く集まる場所を温めることによりその血液が全身を流れ体全体が温かくなるからです。
ツボに貼る理由は、お灸と同じ仕組みで温熱でツボをあたため血行をよくすることで全身が暖まるからです
首
首には「大椎(だいつい)」というツボがあります。
首を前に倒した時に首根っこを触ってみてください。
ポコっと飛び出した骨がありますよね。
この下のくぼみが「大椎(だいつい)」です。
この真上にカイロを貼ると効果的です。
「喉の痛み」や「鼻水」などの症状を和らげる効果も期待できます。
背中
肩と背中にかけて広がる「僧帽筋」という大きな筋肉と「風門(ふうもん)」というツボを温めるのがよいです。
「風門」の位置は、首を前に倒した時にポコっと飛び出した骨から下に向かって二つ目に位置する骨、そこから指2本分外側にあたる場所です。
背中上部の肩甲骨の間にあるので、背骨を境に縦に2枚貼りするのがオススメです。
お腹
お腹の付近には体で最も太い血管といわれる「腹部大動脈」が通っています。
ここを温めると全身に温められた血液が行きわたります。
ここには「丹田」というツボがあります。
音楽の授業のとき「丹田に意識を集中して呼吸しましょう」なんて先生に言われませんでしたか?
お腹には他にも「関元(かんげん)」と「気海(きかい)」というツボがあります。
おへそから指4本分下に「関元(かんげん)」(丹田より指1本分下の位置)、おへそから指2本分下に「気海(きかい)」があります。
要するに「へその下あたり」にカイロを貼れば間違いない!ってことです。
どこに貼るか迷った時、もしくは残り一枚しかない場合は、迷わず「お腹」に貼るのが効果的です。
貼るカイロをバシッと横貼りしましょう!
腰
腰にある2ヶ所のツボを温めると効果的です。
- おへその真裏にある「命門(めいもん)」
- 「腎兪(じんゆ)」
「命門(めいもん)」から指2本分外側には背骨をくるむように広がっている「脊柱起立筋」という大きな筋肉があります。
そこにもカイロを貼ると下半身を早く効果的に温められます。
私がお勧めの貼り方は、2ヶ所のツボと「脊柱起立筋」をカバーする、その名も「うさぎ貼り」。
うさぎに見えますか?(^_^;)
贅沢に3枚貼りで腰痛予防もバッチリです!
足
足首の裏側にあるアキレス腱の場所に貼るのが効果的です。
足首には「太谿(たいけい)」というツボもあります。
内くるぶしとアキレス腱の間にあるので、使い方としては靴下の上から貼るカイロでアキレス腱を包み込むように貼るのがおすすめです。
これで冷たい足先までしっかりポカポカになりますね。
ディズニーランドの待ち時間どこに貼るのがいい?、入試は?ダイエットには?
貼るカイロや使い捨てカイロはいつでも、どこでも、誰でも手軽に使える防寒対策グッズです。
外で長時間行列待ちするときと、屋内で暖房器具がある場合では、外部環境が違うので体に受ける寒さの影響も違ってきます。
そこで次は、目的別に貼るカイロの最適な位置を調べてみました。
レジャー、スポーツ観戦など屋外に長い時間滞在するとき
「お腹」、「腰」、「足」がおすすめです。
長時間立ったまま行列待ちをすると下半身への血流が滞ります。
「お腹」に貼って全身を温めながら、さらに「腰」と「足」に貼り、足先までしっかりと血液を行き渡らせましょう。
冷え症がひどい人は靴下に貼る「ミニタイプのカイロ」を使うのもオススメです。
逆に、ゴルフやキャンプなど比較的動く場合は、1ヶ所貼る位置を減らすなど臨機応変に調整しましょう。
冬の風物詩といえば「さっぽろ雪まつり」。
最適な位置にカイロを貼って楽しんでお出かけしましょう♪
-
さっぽろ雪まつりの起源は?2021年の開催期間はいつからいつまで?ライブカメラで雪景色を楽しもう!
続きを見る
会社、受験会場など屋内にいるとき
「腰」、「足」がおすすめです。
エアコンなどの暖房器具は部屋の上部を暖かい空気で覆います。
上半身はそれでカバーできるので下半身を重点的に温めるのが大切です。
その日の気温や部屋の温度により調節しやすい位置に貼ることも重要です。
最初から「背中」や「首」に貼るカイロを貼って職場や入試会場に入ったら、想定外にエアコンが利いていたなんてことも。
「背中」や「首」に貼ってると一人で剥はがすのは大変ですからね(;^ω^)
上半身を温めすぎると頭がぼーっとしてきて、眠気にも繋がりますので「頭寒足熱」ということわざどおり「頭を冷やして足を温める」のが良さそうですね。
ダイエット
「お腹」、「腰」がおすすめです。
先にお伝えしておきたいのですが、「カイロを貼るから痩せる」わけではありません。(やっぱり、そんなに甘くないか…)
カイロを貼り体を温めることで基礎代謝が高まり、痩せやすい体になるという仕組みです。
「お腹」、「腰」には血液が集まる臓器が集中していて、そこを重点的に温めることで体の熱が上がります。
体温が1度上がると「基礎代謝が12%上がる」といわれているそうですよ!(痩せやすい体になるってことです!)
内臓を温めると内臓の働きが活発になり、美肌効果も期待でき一石二鳥ですヽ(^o^)丿
風邪
「背中」、「首」がおすすめです。
前にご紹介した肩甲骨の間にある「風門(ふうもん)」というツボは「風邪が侵入する門」という由来があるように、ここにカイロを貼って門を塞ぐことで風邪を予防できます。
「風邪をひいてしまった後に貼っても効果ないの…?」と思った方のために補足です!
風邪をひいてしまっても「風門(ふうもん)」にカイロを貼って体を温めると早く治るとのことなのでご安心を(*^^*)
発熱や喉の痛み、鼻水などがある場合も「首」にも貼ると楽になりますよ。
生理
「お腹」、「腰」がおすすめです。
生理痛を引き起こす大きな原因は「冷え」です。
特に下半身の「冷え」を防ぐことが重要です。
まずは、「お腹」に貼って子宮とその周りの臓器を温めましょう。
「腰」とおしりの間にある「仙骨」には卵巣と子宮の機能を整えるツボがあります。
「仙骨」に貼ることで下半身の温めと血流をさらによくして生理痛を軽減させましょう。
ほんのり良い香りがする商品もあるのであわせて使うとリラックス効果大です。
低温やけどを予防するための正しい使い方
「低温やけど」ってどういうときに起きるかをまず説明します。
体温より少し高めの温度(44℃~ 50℃)のものが皮膚の同じ部分に長時間触れ続けることによって起きます。
「体温より少し高めの温度(44℃~ 50℃)のもの」=「カイロ」なわけです。
なので「低温やけど」を予防するにはそれを引き起こす原因を回避すれば良いということになります。
貼るカイロは肌へ直接貼らない
これ、カイロのパッケージの裏面に絶対書かれてあります!
ダイレクトに熱が皮膚の同じ部分に触れ続けるので「低温やけど」のリスクはかなり高いです。
必ず「貼るカイロは服(肌着)の上から貼る」ことを徹底しましょう。
貼るカイロは1ケ所に長時間貼りつづけない
- 帯やベルトの着用をしない
- 長時間の運転や座り仕事をしない
- 就寝時は使用しない
う~ん、でも仕事がら運転や座り仕事は避けられない人もいると思うし、私は寝るときにカイロを貼らないと寒くて寝付けないです…
こういう場合は「腰」や「背中」への使用を避け、「お腹」や「足」など皮膚への圧迫があまりかからない位置に貼るとよいでしょう。
熱いと感じたときはすぐに中止できるように、自分ですぐに剥がせる位置に貼るということも大切ですね。
貼るカイロを貼った位置に暖房器具の熱をあてない
他の暖房器具の熱をカイロに当ててみる実験では、カイロの温度は規格で示されている最高温度より高くなり、やけどのリスクが高まるという結果になりました。
この実験では、最高温度より約 10℃以上の温度を保ったままの状態が続いたそうです。
ちなみに、私の自宅にあった「貼るカイロ」のパッケージを見てみました。
最高温度63℃
+10℃すると、73℃以上になるってことです(-_-;)
73℃のお風呂のお湯に浸かることを想像すると、この熱さの危険度合いがつかめると思います。
幼児や高齢者は、気づかずにストーブや温熱ヒーターなどの近くに座ったりする場合があるので、目を配って気をつけてあげたいですね。
貼るカイロに傷や穴が開いていたら使用しない
カイロの原理を説明するのに重要になるのが、袋の中の主な成分である「鉄粉」です。
この「鉄粉」が空気中の酸素と化学反応を起こした時に出る熱を利用したのが「カイロ」なのです。
カイロの袋は空気の通気量を調整する役割をしているので、傷や穴があると酸素がたくさん袋の中に入ってきます。
すると、内部の鉄粉と酸素の反応が促進され温度が急激に上昇し、温度規格の最高温度を大きく超えます。
ある実験では「80℃以上」という結果になったそうです。
こわ~!( ゚Д゚)
鉄粉が漏れて直接皮膚に触れでもしたら大変なので、破れたカイロを使うのは絶対にやめましょう。
貼るカイロが有効期限切れの場合は、最高温度が高くなる可能性があるので注意する
よーく見ると、カイロの有効期限が表示されておりました。
カイロの有効期限とは、「表示してある温度規格を保証する期間」の意味で、「製品を使用できる期間」のことではありません。保管状態によって、最高温度が高くなったり持続時間が短くなったりすることがありますが、使用して問題ありません。
引用元:日本カイロ工業会
有効期限の切れたカイロは使用できます。
でも、次のことに注意して使ってくださいね。
- 温度規格で示されている効果は期待できない(規格より温度が低くなる場合も高くなる場合もある)
- 持続時間が規格より短くなる
有効期限が切れたカイロは性能が安定しないようなので、できるだけ有効期限内に使い切るようしてください。
安売りだからといって箱に入ったお徳用は買わず「1シーズンで使い切れる分だけ買う」のが賢い買い方ということですね!
まとめ
貼るカイロをどこに貼るのがおすすめで効果的かというと
- ・基本的に太い血管、ツボがある場所に貼るのが体を温かくするのに効果的
- ・効果的な部位は「首」、「背中」、「お腹」、「腰」、「足」
- ・目的に合わせて貼る位置を変えることで最善の効果が得られやすい
- ・効果的な位置に貼っても「低温やけど」を起こす可能性があるので使い方に注意が必要
「貼らないカイロ」にも同じことが当てはまるので参考にして大丈夫です。
しかし、「貼るカイロ」より温度規格が高いこと、持続時間が長いことに違いがあるので、子どもや高齢者の方が使うときには特に気をつけてくださいね。
貼るカイロはこちらから♪